しぐフレブログ

時雨泰利(帰ってきたしぐ)のサブカルチャー関連の呟きブログ

【反省会①】関西コミティア55

関西コミティア55、皆様のおかげでとても楽しかったです。

お疲れさまでした。

『鉄は熱いうちに打て』という諺があるので、皆様から頂いた創作への熱意を滾らせつつ今回のイベントにおける反省会を行っていきます。

 

大まかに

①頒布実績・立ち止まってくださった方の分析

※当然容姿や年齢などに関する情報はないです。個人情報なので。ご安心ください。

②今回の頒布物・ブースに関する反省

③出張編集部への持ち込みに関する反省

の三部構成です。サークルが普通あまり話すことは無いお金のお話などもどんどんやっていきます。当記事では①と②のみ先行して纏め、続きは後日気が向いたタイミングで書き起こします。

 

まず、今回は少し挑戦的な試みを幾つか行いました。

出品したブースの写真がこちらになります。

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なんだこのクッソいかついブースは・・・

我ながら惚れ惚れするトび具合である。(ちょっと攻めすぎて恥ずかしいと思った部分もあるけど功を奏した部分も多かったのです)

お手伝いで売り子をやってくれたゾン吉(写真の見切れているボーイ)

ありがとう!!(*´ω`*)

ブースに関する反省は後に回すとして…

 

①頒布実績・立ち止まってくださった方の分析

自分の本を購入してくれる身内と呼べるような友人が居ない中、今回のイベントでの頒布実績は4冊でした。

立ち止まって読んでくださった方は購入者を含め7人。(購入者の内2人は中身読まずに購入されました)

ブース前に来こそしなかったががっつりブースを見ていた方は7人でした。

600円*4冊=2400円。イベント後に肉食ってパーリィしました。どうもありがとうございます。

とても嬉しいお言葉も戴き、思わずガッツポーズをしましたよ!

まぁ、内一冊は先日知り合った方が事前の告知を聞いて来てくださったものではありますが…差し入れもありがとうございます!超美味しかったです)

「え、4冊だけ…?」と思った方、それは違うよッ!!

 

コミックマーケット(オールジャンルのイベント)においてはオリジナルは10冊売れるならかなりいい方』という言葉があります。

 

今回は一次創作(オリジナル作品)オンリーイベント、ではありましたが…それでも

「あれだけ多くの素敵な作品を作る方がいる空間の中で

自分のオリジナル作品の前で脚を止め、嬉しいお褒めの言葉を戴いた上に、友人だからという贔屓など無しに純粋な興味から600円というお金を払ってくださる方が4人も居た」

この事実がとても喜ばしいことなのです。

まぁ本音言うと折角頑張って練った話ではあるのでもっと売れてほしいという願望はあるっちゃありますが…

 

さて、本題。購入してくださった方の分析ですが…

①多分私の推測が間違っていなければ、前のイベントから何度か帰ってきたしぐ名義での活動作品を購入してくださっている(超嬉しい)

②キャラクターの容姿(単眼っ子というジャンル)が刺さった

↑本を前からでなく後ろのページから逆に見ていたし、ドールを褒めてくださったので間違いない

③本編の内容に純粋に興味を持ってくれた(超嬉しい)

が購入してくださっていると思われます。

 

時雨泰利のこの中で純粋に能力をまだ伸ばせそうな部分は③。

今後新しい読者を増やしていくためには「画面の構成力・演出力を上げる。無駄なページを省いて纏めることに慣れる。画力向上を図る」などして新規読者を魅せる必要がある。

言うは易し、行うは難しである。

しかも「画力・演出力の向上」などと一言で言ったところで

どないせーっちゅーねん、そんなふわっとした言葉で

わかるかいな。そんな反省で上手くなれるならワイももう神絵師って呼ばれて囲いにちやほやされとるわい。

はっ倒すぞ。と色んな方から言われそうなので、

次項において具体的な例を挙げつつ、今後漫画を描くうえで気を付けなければいけない点を纏めていきます。

 

 

 

②今回の頒布物・ブースに関する反省

編集部持ち込みや投稿用に作品を2作作った経験から、1作作ることに

何かしらの知見を得ることに成功しています。

殊に今回の関西コミティア55で頒布した「現代妖怪忌憚飢ェる噛ム」においては

かなり学ぶことの多い作品でありました。

 

https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ246132/?medium=twitter&program=on_sale&source=workpost_sale&utm_medium=sns&utm_content=workpost_sale&utm_campaign=twitter

DLsite.comさんにて紙媒体より格安価格で1巻販売中。ただ表紙に微妙にミスがあるため近々表紙部分のみ差し替え予定)

 

頒布して早速ではあるものの本作における反省点を挙げます。自分の作品を買ってくださった方々には自分の作品の価値を下げるように思われる方もいるかもしれないので少し申し訳ないのですが、これらの反省を踏まえ次回作がより良いものに進化していると思っていただきたいので

や っ て い き ま す !これから進化し続ける時雨泰利を刮目せよ!!

物を作る人で、本作をすべて最後まで読んでくださった方なら楽しんでいただけると思うのでよろしければお付き合いください。

 

☆今回の頒布物反省

【良かった点】 

⑴話は練れてる

⑵キャラの心情に関する表現に関しては表現が拙いところはあれど筋が通ってる

 

【改善すべき点】

⑴世界観を提示するテンポが悪い

この作品を作るうえで欠かせないのが幽霊・妖怪などといった存在が

『その世界においてあって当然の存在なのか、そうでない異質な物なのか』を読者に必ずまず前提として提示しなくてはならないという部分。

本作は「我々が日々を過ごす現実世界と同じような世界であり、生者の普通に生活する此岸である。その此岸には、世の命の理から外れた普通の生者とは違う者も存在し、基本的には不可視の存在であるが、それが何かの拍子に生者に干渉してくることがある。そんな世界」

であることを読者に漫画のコマやセリフからわかってもらわなくてはいけないのです。

 

固い言葉じゃわかりにくいので例を…。

 

東京喰種。我々の普通の大学生と同じような認識の持ち主だったカネキ君というキャラが喰種という人を食う未知の存在に触れて、巻き込まれていき変わっていく話。

冒頭のニュースと友人との会話で「普通に我々の生活形態に近い都市だけれども、ただ喰種という普通の人間から見たら異質な存在が人に紛れている」という前提の提示を最初の数ページで上手く纏めている。

 

 

対する本作は

読者の惹きのために冒頭3P程で悪役を魅せ、

次にサブ主人公の過去・心情に焦点を当てつつ、物語を進める中で「これは現実世界とは思えない位おかしいぞ」というサブ主人公の認識を通じて主人公や自分の投げ込まれた状況の異質さなどを読者に提示するようにしています。

狙い通り、実際冒頭はかなり印象付けに効果的ではあったのですが、やはり前述の例と比べ世界観の前提条件を説明するスムーズさが欠けているのです。

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以下ページで該当ページはすべて見れます。

https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=73158963

 

もう一つ。世界観を提示する漫画の一例

ドラゴンボール(初期冒頭、以下DBと記述)。ブルマを攫おうとした翼竜や亀・化け物が人語を喋ることに関しては特にキャラは驚きもしないのに

「ウミガメが陸にいるのはおかしい」だったり

「人に猿のようなしっぽがはえているのはおかしい」だったり…。

人間とは種族の異なる生き物が人語を喋ったりもするが、現実と似た理も存在する世界であることを解説ポジとしてブルマが教えてくれたりしています。

ただDBはその辺が『ツッコミを入れたくなった。世界観が弱いと感じたから僕には物語に感情移入しづらかった』というコメントをしていた記事もありましたが…。

liginc.co.jp

 

 あら捜しをしながら読んでいたからかもしれませんが、あの国民的作品ですらこう捉える方も居ると思うと少し安心しますね(オイ)

…話が脱線しかかっているので本題に戻します。

 

上記の記事の筆者が「いきあたりばったり感・ツッコミどころ」と捉えた部分。

ただ大多数のDBの世界にハマった読者は「あぁ、そうなんだ。そういう世界なんだな」で読み飛ばせていると思います。それはあるものが「ツッコミどころ」を補って、むしろそれを「ワクワク感・ライブ感」に変質させているからだと私は思うのです。

 

そう、画力です。

世界観の提示には前提部分を読者に見せるために画力も必要なのです。

 

身も蓋も無い言い方ですが絵が読者にとって良い(見て楽しめる)ものでないと、どれだけ話が良かろうがそもそも読者がまじめに読んでくれない事もあるのです。(コレ、持ち込みの際にも感じたことではあります。)

画力が無いと物語に説得力が出ない。

 

たとえばデスノートを例に説明します。

原作の大場先生が作った脚本はそのままで、

小畑先生以外の自称漫画家のワナビー(絵はまだまだな絵師さん)に描かせたら…

貴方はちゃんと面白いと思えますか?って話です。胸がクッソ辛くなりますね。

 

飢ェる噛ムは1年半程まえからぽつぽつ温めて作っていた作品なので、今は作画はコレより少しは良くなっている…のかなと思います。

投稿用に作った別の一作目を見せてからこちらの作品を見せると編集部の方からの反応が色々変わるのでやはり成長はしているんだろうなと、実感は感じましたね。

画力を上げるという点に関しては

物の質感の表現、線の引き方、トーンの使い方を再考して、表現の幅を増やし

描きなれることで少しづつでも物語に読者を没入させる説得力を増せたらいいなと思ってます。

 

⑵場面の切り替え構成がややこしい

本作品は回想シーンや敵キャラの精神攻撃シーン(戦闘中に回想シーンを入れる的なノリ)があったため、場面の構成が少し回りくどく読者に判りづらいといった部分がありました。二話目も同じく霊という存在の干渉を描くため似たようなシーンを描く場面があるといえばあったのですが、あまり場面切り替えの構成がくどくならないようネームを作り替えたりしてました。

1巻の反省が活かされ、斬新なアプローチを読者に仕掛けられるより良いものとなっている筈なのでこうご期待!!

 

⑶世界観の説明を言葉に依存している

これは本作においてかなり直しづらい部分ではあるんですが、「言葉での説明に頼る場面が多い」。

結界だとか霊だとか…ぼんやりとファンタジーに慣れ親しんでいる人はライブ感で読み飛ばせるかもしれないけれど…という部分にも自然と触れなくてはいけなかったりするので結構難しかったりします。

キャラの身振りや動作・話の流れから読者が直感的に理解できるように出来ればいいのですが、「一話完結型物語の体を取りつつ、実は後の物語の世界観を補強するための伏線」というのも仕掛けてあったりするので…

どこまで言葉による説明を削りつつ、読者に理解を促せるかの戦いになってきます。

2話においてもかなりセリフ量が多くなるので迷っている部分ではあります。

 

上記三点が本作における反省点となります。

ちょっと堅苦しい話が続きましたね。

次、例の一枚目の写真。ブースに関する反省点いきます。

 

 

☆今回のブース反省

【よかった点】

・色物枠なので間違いなく目は引く

・あえて挑発的な文言を置いてみた(これを見てブースに来た人がいるのかまではわからなかったが、通行人で文字をがっつり読んでる人は七人程いた)

・自分のオリキャラのドールを売り子として置いたのは間違いなく良かった。華がある

 

【よくなかった点】

・挑発的な文言が恥ずかしくなったので途中で外した。もう少し普通の内容で書いても

目は引きそう。

・ガムテープ、セロテープはやっぱり会場に持って行った方がいいね!(入れ忘れた)

ドールをくるんで保存してた紙についてるガムテープを引っぺがして代用したけど

ちょっと見栄えが悪い。

 

 

…こんなもんかな。

持ち込みで編集さんから言われた内容・反応などの纏めはまた後日。ふんわりとだけ纏めておくと

「作った話の内容に関しては概ね好評であったが、名刺などの連絡先はもらえなかった」

とだけ。

 

ではでは、ここまでお付き合いくださった方ありがとうございました!またね!